例えば梅雨時などに鍵盤からきしみ音がする場合があります。
それじゃとばかりに潤滑剤を塗布!
これでもその場は解決するかもしれません。
またしばらくはその状態を維持できるかもしれません。
しかし多くの潤滑剤は塗布後時間と共に硬化する物が多く、
特にクロス(羊毛を編んだ物)やスキン(なめし革)に使った場合は
その後も再発し易くその度に塗り続けなくてはなりません。
中には後から完全に除去することが難しい物も多くあります。
私どもではこのような場合、出来る限り塗布するようなものは避け、
第一段階では丁寧な清掃やブラッシング等を試みます。
確かに手間も時間も掛かりますが、後々のことを考えるとこの方法がピアノに最も
やさしいと考えるからです。
もし使用する場合でも 天然素材の潤滑剤(松などから抽出したもの)を
中心に最低限の使用に止め様子を見ます。
|